これはオススメです
著者は、資産家のお嬢さんとして裕福に育ち、21才の誕生日には父親から「これでお前はもうお金持ちだよ」といえるような額の資産を贈与されます。愛する夫と3人の娘と幸福な人生を送り、送りつづけていくはずが、夫が彼女名義で無断でした投資の失敗により、かなりの財産を失います。お決まりの離婚、それまでの自分のお金に対する無知や、金銭感覚を学ぶ機会を与えられてこなかった人生を痛感し、やっとお金についてめざめ、勉強していく過程を書いています。
たとえ資産を得ても、しっかり管理する心構えや能力がなければ、その手から離れていってしまう現実。お金によって家族の絆まで揺らぎながら、彼女は許し、そして再生していきました。引き込まれる素晴らしい内容です。お金持ちも生まれながらにして金持ちでなく、お金に慣れていく必要があること。そして人生について考えさせられます。
アメリカの女性だって悩んでいる
筆者自身の経験と「努力してお金に強くなった」女性達へのインタビューから導き出された「お金や投資との付き合い方」や、彼女達が乗り越えてきた心理的葛藤がまとめられています。 日本よりはるかに投資大国で、子供へのファイナンシャル教育も充実していると言われるアメリカ。本書を読むと、そのアメリカでも女性の多くは心の底で「お金に関することは男性にまかせておきたい」と願い、自分で自分のお金を管理できるようになるまでには様々な苦労をしていることがわかります。 ファイナンシャルプランナーの利用方法など日本にはあまり当てはまらない内容も含まれていますが、「なぜお金を管理することに不安を感じるのか原因をつきとめる」「負ってもよいリスクは自分が夜安心して眠れる程度」など現代日本の女性にも参考になる格言がちりばめられています。 「自分のお金は自分で管理しなければ」と問題意識をもちつつ、「投資や資産運用をはじめたいのだけれど、何だか怖い」と躊躇している女性におすすめします。
お金に強くなった女たちは、それぞれに世界を変える行動を起こしはじめます。
子供のころから、裕福な家庭に育ち、21歳で大金持ちになったバーバラさんですが、資産管理が出来ず、気がつけば、財政は火の車。そして、自分だけではなく、周りにも自分と同じように資産管理に悩んでいる女性が多いことに気付きます。才女でキャリアウーマンの女性がお金に強いとは限らないという意外性。どうして、自分はお金を扱う能力にこれほど欠けているのだろう?どうして、これほど多くの、かつては豊かな生活を送っていた女性が貧困に陥るのだろう?どうすれば、お金の知識、能力が身につくのだろう? 「お金の知識」貴女は自分にどれだけあるとお感じになりますか?わたしは、この本が真剣にお金の知識を学ぶきっかけになりました。バーバラさんは途方にくれて、投資アドバイザーに救いを求めます。「わたしは賢くなりたいんです。誰かに投資のことを教えてもらいたいんです」と。しかし、その女性投資アドバイザー曰く、「あなたみたいな人に時間をかけて教える資産管理の専門家なんていないわよ」どうです?まるで、自分に言われているような気がしませんか? ぜひ、女性に読んでいただきたい本です。ラストがいいですよ。お金に強くなった女たちは、それぞれに世界を変える行動を起こしはじめます。
ベストセラーズ
となりの億万長者―成功を生む7つの法則
|