完全無欠の名探偵 (講談社文庫)



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完全無欠の名探偵 (講談社文庫)
完全無欠の名探偵 (講談社文庫)

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高知が好きになるぅぅぅ!!!!(;'Д`)ハアハア

(;'Д`)ハアハア  西澤保彦は郷土愛にあふれる作家である。
この著作、完全無欠の名探偵には高知やら高知大学なんかが現れるのだが、高知についての素晴らしい台詞の数々を抜粋してみやう。
高知大学に行った 溺愛する孫娘の件で 大金持ちのお爺さんが 大激怒っ!!? 「だいたい あんな辺鄙な大学に行ったことが そもそものまちがいの始まりだ。 だれも反対しなかった?」

「こっ こっ 国立大学でしたし・・・」←婿養子

高知大学に逝った孫娘・・・。これじゃあ お爺さんが激怒するのは無理はない。しかも孫娘は高知に就職するという。
これにはさすがのお爺さんも怒り狂います・・・っ!!

「学生生活を田舎で送る。それもいいだろう。親元を離れたいという気持ち だって分かる。だが なんで そんな僻地で就職するんだ。高知なんて 世が 世なら流刑の地ぞ。 島流しじゃないかっ!!まるで」

お爺さんの他にも こんな魅力的な会話が随所に散りばめられ
ていまつ。 

('・ω・`)<高知って 人口比で言うと 凶悪犯罪発生率が全国1くらいに高いの

(;//Д//)< いわゆる 計画的犯罪は少ないんだ。だけど、衝動型が多い。直情怪行型かな
 たとえば 酔っ払って喧嘩する。言い争いしているうちに 刃物を持ち出す。 そんで 前後の見境がなくなって しまいには殺してしまう。加害者も被害者も その日 初めて会ったに関わらず・・・

( =ω=.)<ただのアホじゃん(笑)

西澤保彦の 『完全無欠の名探偵』より 是非とも
お読みください。 高知の魅力が ぎっしりつまった〔笑〕 一冊ですよ?!
高知大学の学生が 国士舘やら東京の私大に負けないやうな 睡眠薬による レイプや強盗〔財布をする〕をしたり しまいには人を殺して〔?〕しまいますwww
あくまで あくまで・・・・ これは フィックションですからwwww あまり あまり あまり あつくならないやうに・・・・・・ww
暗い過去

 1995年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。
 なんといっても土佐弁に溢れているのが特徴。土佐弁の本なんて初めて読むので、かなり時間がかかってしまった。著者によれば黒崎緑や安彦麻理絵に影響を受けたということだが、私はむしろ芦原すなおを思い出した。地域的にも近いし。
 土佐弁はわりと柔らかく、どこか間が抜けている。田舎のひとの茫洋とした性格や暮らしが出て、親しみやすい作品だったと思う。
 ただ、ミステリとしてはどうか。名探偵の「能力」は面白いと思う。しかし、作中にあらわれる事件は、どれも陰惨で暗い情念に満ちている。解決もすっきりしない。
 青春ミステリの路線なら、もっと成功したかも知れない。
郷土愛は変えますが

作者はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリの大家。本作では探偵役の設定に工夫が凝らしてあり、彼の前では相手が忘れていた過去の事までペラペラ喋ってしまうという設定。謎も相手が勝手に解く。その探偵があるお嬢さんのガードマンとして高知(作者の出身地)に送られるという話。

デビュー作「解体諸因」(傑作)に続く作品で、その出来に期待したのだが、デビュー作には遠く及ばない出来。一応、全体の構成は練られているのだが、デビュー作で受けた衝撃は全くなかった。これだけユニーク(本人は自覚していないが)な探偵を創造したのだから、もっと突飛な展開を期待するのが普通であろう。本作の展開・結末では平凡に堕していると言う他はない。

この探偵を主人公とするシリーズ物を作らなかったのも、本作の出来が悪かったからであろう。作者の郷土愛だけが感じられる凡作。
その気のない名探偵

 著者の二作目となる本格推理もの。

 その顔を見ると不思議な浮遊感に襲われ、過去に埋もれた謎を記憶の片隅から掘り起こし、さらにその謎を思い出した本人が解明してしまう。山吹みはるを前にすると、誰もがこういった奇妙な体験をする。山吹本人は、まったく自覚していないのだが、これこそが山吹を名探偵たらしめる“特殊能力”なのである。こうして山吹と出会った人々が、個人的は過去の謎を各々解明していく。一見、繋がりのないそれらの謎が、実は繋がりを持つひとつの物語りとなってくるのだ。
 物語りの中心となる人物が山吹ともうひとり、白鹿毛りんである。彼女が追っている謎そのものが分からない設定になっている。そして、前述したいくつもの謎がりんの追っている謎とリンクしていき、事件の全貌が現れてくるのだ。

 この作品の長所にも短所にもなり得る点を2つ記す。
(1) 土佐弁
(2) 登場人物の名字
(1)は、物語りの舞台が高知で、登場人物の会話が土佐弁なのである。生まれも育ちも東京の書評子としてはかなり読みづらかった。「方言」が著者の狙いなのだそうだ。(2)は、色が入った実在しない名字。あとから「これ、何って読むんだっけ?」と思ったことしばしば。これまた著者の狙いである。(1)ではリアリティ感を追求し、(2)ではフィクション性を強調している。

主人公?が謎です

 高知である。
 高知といえば、坂本竜馬、広末涼子、福留功男……そして西澤保彦(?)。
 著者の出身地・高知が舞台ということで、高知弁が飛び交い面白いが、事件のほうが少し分かりにくかった。
 また、本筋の間に挿入される(という言い方は妥当ではないかもしれないが)SCENEも読みづらいと感じたが、会話文が多いので楽しい。
 それにしても、一緒のいるとその相手に自分のことを話したくなる能力というヘンテコリンな物をよく考え、小説にしたものだ。
そのことだけで驚嘆してしまいます、私は。
 結局、主人公の能力についても明確には解明されないままで……そのあたりで「普通」以上の評価をしにくいと思った。
 最後に文章だけで説明をされても納得はしにくい。しかも偶然が作用しているなら尚更である。
 結局、この能力とは何なのだろうかと疑問が残る。







講談社
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